2006年12月31日

さすらいの銀次郎(14)

さあ、レースも終盤戦を迎えた。先輩たちは、次々とノルマを達成していく。支店のホワイトボードに書かれたノルマの数字の横の実数に見事同じ数字が記入されていく。だが、誰一人として、ノルマを上回る数字を記入する人間はいなかった。

その時は、よく分からなかったが、実は、皆自分の数字ができていなくても、出来上がったこととして、その中身をそれ以降で埋めていくのである。通常、それを「からを振る。」と呼んでいた。

からを振った以上、その穴はなんとしても埋めなければならず、万が一、埋まらなかった場合は、「お漏らしをした。」(実はもっと直接的な言葉なのだが、意味合いは同じなので、これにかえる。

さて、話を戻して、「からを振る」といっても闇雲に触れるものではなく、頭の中では、パズルは組みあがった状態で、「からを振る。」ので、ほぼ皆が達成してくる。新人にそのような余裕はなく、ひたすら実数を積み上げていくほかはない。
posted by wind at 18:53 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

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