2006年12月25日

さすらいの銀次郎(10)

3日目以降は指導員の目もうまく欺き、表向き一生懸命の新規開拓を行っているふりをし続けた。
しかし、この営業(新規開拓)は、種を蒔かなければ絶対に芽はでない。

この当たり前のことが、種を蒔いていない銀次郎たちには、痛切に跳ね返ってきた。「1が月も開拓すれば、少なくとも1件は客にならないとおかしい。」と指導員は、ぶつぶついいながら、お説教された。

「でもこんなに毎日一生懸命やっています。と架空の訪問リストを手に切々と訴える毎日であった。
でも、さすがに、同じ支店で、2人とも客が作れない。といううわさは、どんどん広がっていった。

指導員も9月までに客ができなければ、「その時は、・・・」とはっきりと口にしない。ちょうどその頃、1年先輩の1名が異動となった。1年先輩のときも散々不作といわれたらしいが、今年は、そんなも生易しいものではなく、芽もでない「腐った種」との極悪レスラーのごとく扱われた。

さすがに、気候も良くなってきて、全国に「新人で客のいない支店」の名が轟くようになるとともに、1年先輩の異動により、銀次郎たちはいよいよ尻に火がついた。

しかし、蒔いていない種から芽が出るはずもなく、その日から、開拓に本腰を入れ始めてが、結果がでるのが早くて1ヶ月先。「やばい。このまま1ヶ月乗り切れるか?」この言葉が、何度も何度も頭をよぎり、あせった。

金次郎も暫く客はできないだろうということが心の支えとなって毎日を過ごした。

posted by wind at 22:10 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
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